誰も言わないデジタルミラー型ドラレコのデメリット

先日MAXWINのMDR-A002Bというデジタルミラーを購入し取付を行いました。

週末程度しか運転しないのですがしばらく使ってみたレビューになります。
ただし、今までデジタルミラーは使ったことがなく、ドラレコも初めて使用しました。

機種選定にあたりいくつかのYoutube動画などを見たりして2024年現在でも発売から1年以上経過しているものの、評判の良いMDR-A002Bを購入しましたが、正直それほど絶賛できるようなものなのか？と思いました。

これはMAXWIN製品およびMDR-A002に限らずデジタルミラーという製品自体に起因する避けられない問題があるのではないかと思いました。

Youtubeなどでは有名なレビュアーに製品が提供されて、ある種の利益供与になっているので悪い意見は出しにくいのかもしれません。これから購入を検討されている方は良く考えることをお勧めします。

僕がデジタルミラーを使ってみて困ったのは以下の点です。

・バックミラーが反射して見えづらい

・ガラスが反射してバックミラーが見えづらい

・光学式ミラーと異なる焦点距離の問題

・雨の日にバックミラーが見えづらい

全て光学式ミラーで行っていた動作に対してデジタルミラーに置き換えたことで発生した不満です。

ドラレコ機能に関してはもしもの時に記録映像が残っていればありがたい部分ではありますが、バックカメラを通してモニタを見る行為自体にストレスを感じ、デジタルミラーという製品そのものにマイナスイメージを感じてしまいました。

それぞれ見ていきましょう。

バックミラーが反射して見づらい

デジタルミラーは液晶画面です。スマートフォンを持っていらっしゃる方も多いと思います。スマートフォンも液晶画面です。

スマホをディスプレイをOFFの状態で見てみてください。反射して自分の顔が見えますよね。

ディスプレイをONにしてもある程度映り込みは残ると思います。

各社明るいディスプレイであることをアピールして日中でも見やすい、反射が少ないなどとアピールしていますが最新鋭のスマホ以上に良いものを作るのは難しいと考えます。

MDR-A002も最高レベルに明るくしてもミラー本体に反射した映像が映り込みます。

FD2シビックのリアウイングが画面中央に大きく映っていると思いますが、その上にうっすらともう一つ写り込んだリアウイングが見えるでしょうか？

その横には助手席のシートが映り込んでいるのが見えるでしょうか？これがミラー本体に写り込んだ反射です。

ガラスが反射してバックミラーが見えづらい

ガラスはある程度光を反射します。それはデジタルミラー本体もそうですし、リアガラスやフロントガラスも同じです。そのリアガラスに反射した映像がバックカメラで撮影されてデジタルミラーに映るんです。

後部座席の後ろの棚にスマートフォンを置いてみました。盛大に映り込んでいます。

手をかざしてみました。太陽の角度や時間帯にもよりますが気になる映り込みです。
何も置かなければ映らないだろうという話もありますが、FD2の場合、後部座席の後ろにリアスピーカーのカバーがありどうしてもこれが映り込んで気になります。

光学式ミラーと異なる焦点距離の問題

ここまで説明したようにデジタルミラーに映る映像にはバックカメラが撮影した本来ドライバーが見たい映像のほかにリアガラスに映り込んだ映像と、デジタルミラー本体に反射した映像と3つの映像が重なって見えます。

上記の映像だけ見れば「バックカメラの映像を注視すればちゃんと背後の映像を認識できるのでは？」と思うでしょう。

そこで光学式ミラーとは異なる焦点距離の問題があるのです。
通常ドライバーは運転時は10メートルから数十メートル先を見ながら運転していると思います。見ているというのはそこに焦点が合っている状態で見ているのですが、光学式ミラーであれば、パッとバックミラーを見たときに見えるのはミラーに映った10メートルから数十メートル後ろの景色であり、焦点距離の移動をすることがなく見ることが出来ます。

ところがデジタルミラーの場合はドライバーの視点からディスプレイに映った50cmに焦点距離を切り替える必要があります。この時にピントを合わせるのに時間がかかり、また目の筋肉を動かす必要がるためストレスを感じます。

通常、運転中はこの辺を見ているわけですが、