スマホVRの熱暴走対策

スマートフォンとVRゴーグルを使用してVR体験をする場合に問題になるのが熱暴走問題です。

熱暴走問題

CPU、GPUが発熱し、加速度センサーが狂ってきて視界がグルグル回り始めたり、スマートフォン本体が触れないほど熱くなったり、保護機能によって自動的にCPUクロックが低下し、楽しいVR体験が台無しになったりします。

スマホの冷却機能は低い

スマートフォンは小さな筐体のなかに高性能なCPUとGPU等発熱の大きい部品を詰め込むために、ほとんど筐体としての冷却機能は度外視されていると言わざるを得ません。
そのため、可能な限りCPU/GPUクロックを上げずに稼働し、また、熱くなりすぎてしまった場合は強制的にクロックを下げるように各社設計して凌いでいます。
CPU/GPUがフルスピードで稼働するような場合、本来の性能を発揮し続けられるのはせいぜい5分が良いところでしょう。VRゲームやVR映像再生も負荷の高い処理です。近年のスマホの処理能力の向上も目を見張るものがありますがそれでも熱暴走問題は避けて通れません。

じゃぁどうする

Oculus RiftやHTC vive、WindowsMRといったVR機器に乗り換えるのも手ですがVR映像の鑑賞程度でしたらスマホVRでも充分楽しめますから熱暴走対策を行って安価に済ませてみましょう。

保冷剤を使う

その方法は簡単です。保冷剤を使います。スーパーなどでケーキを買ったときにもらえるもので問題ありません。保冷剤を使って強制的に冷却します。
VRゴーグルにスマホをセットする際に保冷剤を一緒に挟みます。

厚みがあってVRゴーグルを閉じられない場合は輪ゴムなどで押さえると良いです。
VRゴーグルが閉じられないことによって光が視界に侵入してくるのが気になる場合は部屋の電気を消すか、黒い布等で光の侵入を防ぎます。
保冷剤1個あれば30分程度は持つと思います。
何度も繰り返し使えますし経済的です。

夏は結露対策が必要

夏の場合は結露しますのでガーゼやハンカチ等で保冷剤を包んだうえでセットするようにしてください。スマホ本体が冷えすぎるとスマホの内部で結露して故障の原因になる可能性がありますのでスマホが冷えすぎないようにする必要があります。
保冷材の使用は自己責任にておねがいしますm(_ _)m

常温保冷剤

実は融点が32℃程度の結露しない常温の保冷剤があります。
溶けてしまっても冷たい流水で再度固まるし、こういうのを使うのがベストだと思います。

まとめ

スマホVRは負荷が高くかなり発熱します。
これをうまく冷却しなければVR体験は台無しになります。
お手軽に冷却するには保冷剤を使用するのが簡単ですが結露に注意する必要があります。
常温保冷剤を使えば結露の心配もなくベストな選択だと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする